・3C分析って、広告運用にどう使うの?

・Web広告を使って集客をしたいけど、プランニングの仕方が分からない…

・Web広告の成果が悪いけど、どう改善すればいいか分からない…

今回はこのようなお悩みをお持ちの経営者、広報担当の方に向けて、

広告運用ないしWebマーケティングの基本である「3C分析」を活用して、Web広告のプランニングをする方法を紹介していきます。

初めに:3C分析とは?

3C分析とは、

顧客(Customer)

競合(Competitor)

自社(Company)

の3つの要素を分析するフレームワークです。

それぞれの要素を詳しく分析することで、

・どのような顧客層(市場)に対して、

・競合他社にはない、

・どのような自社独自の強み

を広告に活用するかといった戦略立案が可能です。

それでは、具体的に各要素の分析内容について見ていきましょう。

1.自社(Company)の分析

まずは自社の強みと弱みを正確に把握しましょう。

他社との差別化ポイントや独自性を明確にすることで、効果的な広告戦略を立案できます。

2. 顧客(Customer)の分析

・自社の顧客はどのような人が多いか

・顧客のニーズはどのようなものがあるか

・自社商品の購買を決定する要素は何か

こちらを把握することで、

・適切なターゲティング設定

・重視すべき訴求内容

が決定しやすくなります。

実際にWeb広告を配信する段階では、「ペルソナ」(サービス・商品の典型的なユーザー像)を決めましょう。

ペルソナ設定では、実際のお客様をイメージして、年齢、性別、居住地、職業、趣味、年収、ライフスタイル…などを具体的に決めていきます。

例えば、ハウスメーカーや工務店がペルソナ設定をする場合は、下記のようにユーザー属性をイメージしましょう。

このペルソナ設定と、「1.自社の分析」で把握した自社の強みを活かすことで、

どのような悩み・ニーズを持った人に

どのような訴求をするべきか

が明確になります。

例えば上記のペルソナ像に刺さりそうな訴求は、次のものが挙げられます。

3.競合(Competitor)の分析

競合他社のWeb広告戦略や商品の特徴を分析することで、自社の強みを見出すことができます。

例えば、Googleリスティング広告を配信する場合、競合他社の多くが「低価格」に関する訴求を広告文に含めていたとします。

そこで自社も「低価格」の訴求をしても差別化しづらいですし、仮に他社より商品価格が高い場合は、自社商品を選んでもらう可能性はかなり低いでしょう。

自社のポジショニングを明確にする

3C分析をしたら、自社のポジショニングを明確化しましょう。

「ポジショニング」は、市場において自社(の商品)をどういった立ち位置にするか、競合他社とはどう差別化を図っていくか、を決めることです。

先ほどのハウスメーカーの例で具体的に解説します。

自社が建材やデザインにこだわった高品質な新築住宅を得意としていたとします。

同じ地域の競合他社の多くが価格面の訴求をしていた場合は、やはり価格面の訴求をしたり、価格を特に気にしているユーザーをターゲティングしても、高い効果は見込めません。

仮に市場調査によってユーザーニーズを把握し、家を建てたい人の多くが

・デザイン性

・品質・性能

を気にしていたとすると、この2軸で市場を細分化し、下図のように自社が取るべきポジショニングを明確化しましょう。(これをポジショニングマップといいます。)

ポジショニングを明確化することで、自社が取るべき戦略、すなわち

・誰をターゲットに広告配信すべきか

・どのような検索キーワードを狙っていくか

・どのような訴求を広告やWebページでするべきか

といった広告戦略が立てられるようになります。

まとめ

最近では、非常に多くの企業がウェブ広告を利用するようになってきています。

その中で他社と差別化し、自社独自の強みを活かしていくためには、今回紹介した3C分析を行うことが重要です。

Web広告の成果が悪い、もしくは、これからWeb広告を始めたいという方は、ぜひ3C分析を利用して、効果的な広告戦略を立てていただければと思います。